建物の査定方法 ~②取引事例比較法~

②取引事例比較法

査定する不動産と条件が似ている物件の成約事例を探し、売買された時期や立地条件の違い、物件の個別性などを比較して価格を査定する方法。

土地総合情報システム(国土交通省)やマンションであればマンションナビを使用して確認。

取引事例比較法をより簡単に使うには、過去の成約事例との相違点をチェックする必要があります。例えば以下のマンションAを査定したいと考えているとします。

 マンションA
占有面積50㎡
駅からの距離徒歩6分
築年数20年

過去のデータベースを見ると、2年前にマンションAと同じ徒歩距離、築年数のマンションB・Cが成約していたとします。

 マンションBマンションC
専有面積45㎡60㎡
成約価格1500万円1900万円

この時、マンションAの大まかな相場は以下の計算で算出することが出来ます。

50×{(1500万円+1900万円)÷(45÷60)}=50×323,810円=約1619万円 ※千の位以下切捨

これが、取引事例比較法を限界まで簡略化した方法です。

実作には差には更に多くのデータを活用しますし、時期のズレによる相場の変化を考慮して修正を行います。

例1)六本木ヒルズ 1K はいくらでしょうか?

マンションナビ で検索してみましょう。

https://t23m-navi.jp/

32,240万円~32,640万円

322.4万円/㎡~326.4万円/㎡

推定家賃相場

93.7万円~97.7万円/3.54%(表面利回り)

9,400円/㎡~9,800円/㎡

例2)サーパス横浜

1000万の取引事例があります。

リフォームを自分でするとしたら? リフォーム 20坪

水回り4点セット:120~150万円

クロス張り替え:20万(坪1万)

床:50万程度

→200万得れば自分でリフォーム出来る!

1200万円位までならいいかなと考えられます。

例3)グラン・ドム-ル松浪

マンションナビ結果

土地総合システム結果

800万で購入してリフォームして 1500万で販売出来るかも!?

700万利益出る!

年に1回は売買しても宅建業法にひっかからないので、

お気に入りのマンションを決めて、安くなった時に購入、販売も有です。

マイホームの購入と投資の購入は異なるので、マイホーム購入者は高く購入します。

宅建業法は都道府県で許認可しており、警察で検挙します。

過去5年で検挙は9件です。そのため、年に1回程度であれば大丈夫そうです。

短気の売買は 40% 税金を持っていかるので、注意です。

法人にすると、旅行も物件調査として経費計上出来ます。

1ルームはお勧めしません。ファミリー向けは売れる可能性が高いです。

例3)

例4)ネオハイツ浜田町 3LDK

マンションナビ

土地総合システム

1050万:賃貸で買って、暫くして1500万で販売も可能そうです。

注意点

◆マンションの賃貸は管理費などは家主が払う。

◆マンション47年、融資受けられる。

◆比較する物件や場合で価格は変わります。

 例えば、不動産屋の営業は

 買いたいときは 高い事例を持ってきて、安く購入

 売りたいときは 安い事例を持ってきて、高く販売します。

建物の査定方法 ~①原価法(積算価格)~

low angle view of office building against sky

①原価法(積算価格)…一棟アパート・一棟マンション

 建物について現時点で新築した場合の価格から、築年数に応じた減価修正を行って価格を求める方法。土地について対象地と周辺の地域要因を比較して算出する。

積算価格=再調達価格×総面積×残存年数(耐用年数-築年数)÷耐用年数

※詳しくは国税庁HP「耐用年数(建物/建物付属設備)」を参照

原価法(建物)を使って建物の積算価格を求めてみます。

例1)

木造 延べ床面積 100㎡

再調達価格 1㎡あたり15万円

築3年経過 (※木造の耐用年数 22年)

例1)回答

15万円×100㎡×(22-3)÷22=15000000*0.8636363636=12,954,545円(1,295万円)

例2)

RC 延べ床面積 100㎡ 

再調達価格:1㎡あたり20万円と仮定

築30年経過 (※RCの耐用年数 47年)

例2)回答

20万円×100㎡×(47-30)÷47=20000000*0.3617=7,234,042円(723万円)

耐用年数超えている建物は 0円! です。

建物の査定方法

assorted color wall paint house photo

建物の査定方法は大きく3つ。

①原価法(積算価格)…一棟アパート・一棟マンション

②取引事例比較法…土地・区分所有マンション

③収益還元法…一棟アパート・一棟マンション・区分所有・他

※詳しくは国税庁HP「耐用年数(建物/建物付属設備)」を参照

不動産を探すポイント2

◆現況:居住中→居住者に賃貸で貸せる

◆現況:古屋有。更地にして渡す場合、更地のままだと安くなる。

 自分で買いたい手配。約150~200万程度

◆商店街の所だと、スケルトンにして、商業用貸し出しにする。

 商業用はスケルトンが好まれる。

◆水回り4点セット:120~150万くらい

◆ふすま、クロス:坪1万 30万

◆外壁:坪2万 60万

→120+30+60=210万程度

◆リフォームは5~10年で評価がなくなる

◆木造耐用年数22年

◆安い物件を探して、リフォームして売る

◆駐車場有るか

◆業者を介すると:業者には2年間瑕疵担保責任がある。

◆専属選任媒介契約:1件の不動産会社にすべてに任せる。それから他の不動産に情報ながす

◆選任媒介契約:任せる不動産屋は1軒亜だが、自分の知り合いに売ることも出来る

◆一般媒介契約(仲介):色んな不動産屋に任せる

◆手数料例:専属専任媒介契約の物件を販売したのはA不動産。

 買主から3%+6万+消費税:A不動産

 売主から3%+6万+消費税:専属専任媒介契約不動産

 →方手取り。 両手取:専属専任媒介契約の不動産

◆専属専任媒介契約の不動産の方が、売主か直接情報取り出来るし、優先される。

◆基本最初に問い合わせた不動産が窓口となる。

◆不動産屋のHPで取引態様を確認。専属専任媒介契約

◆業者販売は手数料がかからない。

◆元付けを探すとよい

不動産を探す際のポイント

◆任意物件はネットに載らない

◆相続税、固定資産、取引事例を確認。

◆中々良い物件はない。

◆指値を提示して自分で物件を探す。

◆路線価が出ないところはあまり手を出さない方がよい。

◆地域によっては駐車場が必要。地域によって何が求められるか確認。 ◆築50年のマンション等はお金を出しても買いたくない。

◆仙台:不動産連合体、サイトによって掲載数が違う。

◆新築そっくりさん:柱1本あれば上物は新しく出来るので、築年数はあまり考えなくてよい。

◆信用銀行には所得が分かる資料(源泉徴収)、物件資料、免許証を持って茶飲み感覚で行く。銀行の営業も融資のノルマがある。

◆サブルースはサブリース会社が設けられるようになっている。3~5%

◆相場より2,3割安いと怪しい。5%程度は気持ち。

◆現在の耐震基準以下でも大家が過失に問われることはない。

◆銀行融資:3年以上連続勤務

◆事故物件:おおしまてる

◆マンションは築30年以上はババ抜き状態。

◆任意売却:弁護士、不動産が情報をもっている

◆築古物件がリフォーム必要かどうかは記載なし。

◆利回りが低くても、出口戦略で利益が出られるとこをみる!

◆物件を見る、不動産を見る、銀行に行く

◆銀行は固定資産路線価を使っている。相続税路線価がないところもあるから。

 基本的に、全部の価格を見る!

◆木造坪単価:3~4万、鉄骨:6~8万 建物面積かけて、解体費用

 土地1000 解体費用200万

◆サラリーマンは副業として不動産投資やりやすい

◆事故物件だと言わない不動産もあるから、おおしまてるで調べたり、近隣の人に聞く

◆2期操業融資、3期以降通常 日本政策金融等

◆査定しても5社全部ちがう

【土地価格を算出する方法】

  • 実勢価格
  • 公示価格・基準地価
  • 路線価(相続税路線価)
  • 固定資産税路線価

路線価・・・道路に面した土地の評価額で、国税局が定める

公示価格・・・土地取引の目安として、国土交通省が毎年発表する価格

実勢価格・・・実際に市場で売買される価格で、日々変動する

◆出口戦略で売却するなら、買った値段は知られない方がよいので、国土交通省のアンケートに答えない方がよい。

◆Googleのストリートビューで確認

◆土地総合システムでピッタリの場所を検索できない場合

 ①全国地下マップで路線価を確認

 ②土地総合システムで所在及び番地の「地図で確認する」をクリックして近くの土地を確認

◆建物は22年経過すると価値は0。